COMMUNE BASE マチノワにて個展「外側について」開催のお知らせ

町田にあるコワーキングスペースにて展示をします。会期中にはアーティストの堀江和真さんとのトークイベントもあります。

ART55 vol.27 藤巻 瞬 個展

外側について

日程|2026年3月20日(金・祝) – 22 日(日)

時間|12:00 – 19:00

会場|COMMUNE BASE マチノワ

住所|〒194-0021 東京都町田市中町3 -10 – 6

入場無料 会期中無休

小田急線町田駅北口から徒歩10 分。中町交番から徒歩4 分

町田税務署と町田高校の中間点にあります。

【アーティストトーク】

日程|3 月21日(土) 18:00 – 19:00

参加費|¥500 ※学生 、子ども無料

ゲスト|堀江 和真(アーティスト)

※予約不要

ART55 (アートゴーゴー)はこれまで町田の中心市街地で発表の場の少なかった現代のアートシーンにリンクする作家を55 人紹介するプロジェクトです。COMMUNE BASE マチノワの山本満、ギャラリー絵屋の世羅田京子が2023年7月にスタートしました。2024年秋よりアーティストの堀江和真、鈴木晴絵が運営に参加し、更に町田をアートで盛り上げていきます。

後援:株式会社オンザウェイ

【テキスト】

朝起きて、アルバイトにいく。うわのそらで仕事をして、いつものベンチでコンビニで買った昼食を食べ、また、うわのそらで仕事をする。そのまま時間になるまでぼうっとして、うちへ帰る。休みの日は出かけてみたりもするが、大体をこのようにして時間をつぶし、生活をしている。決まっていたように同じことを繰り返していると、いつもは気に留めもしなかった、どうでもいいことに気づき始める。すごく疲れていて、いろんなことに嫌気がさしてなにもかも面倒になっているけれども、目の前にカニパンが落ちていたりすると、何故だか気分が高揚して写真を撮ってしまう。フィルムを使い切る頃には、覚えているものも多少あるけれども、こんなことはとっくに忘れていてる。こういう写真は見返すことで、少し、自分が豊かになれているように感じることがあるし、そういうことにしている。

花火が好きで、良く撮れるように頑張っていた。良い写真が撮れるようになる頃には花火はファインダーやモニター越しに見ていたことに気づく。少し残すことに意識することをやめてそのまま見る。残したい自分もまだいるので、放置のできる動画で、カメラに委ねてしばらく集中して花火を見る。そこにいて、それを体験することの豊かさを再確認できたような気がした。

撮影にはminiDVを使ったため、カメラに映る画面をキャプチャーしてデジタル化することになる。録画に費やした時間と同じ時間の手間がかかる。ここで初めて撮れていた動画を見ることになる。その動画を見ながら、自分の行動を振り返る。この見返す行為の独特な体験に興味が出たのは、miniDVやビデオテープが2025年を目安に磁気等によりテープの劣化で見返せなくなるらしく、実家にあった親が撮り溜めたテープのデータ化をした時に、同じく撮影時間と同じ拘束時間が発生したこと、テープの状態を確認する必要があったことからだ。撮影地はどこかに行くことが決まっている時に、撮るかはわからないがminiDVも持っていく場合と、自分が過去に深く関わった場所に行くときにも持っていく。前者は観光、後者はかつての自分のことを思い出しながら時間を過ごす。撮影した動画を取り込みパソコンで確認する。

2015年から鶴川の和光大学というところに通うことになり、2年生になる少し前に鶴川に引っ越した。その後、実家も町田に移動してくることになり、少しの間そこに住み、その後、淵野辺で一人暮らしをした。2025年の夏に横浜の方に引っ越してからはたまに実家に帰るくらいにしか町田には来ていない。この展覧会の打ち合わせの時はまだ淵野辺にいたのに、少し遠くなった。今日もまた少し遠くなった町田とその周辺で撮った写真や動画を見返す。なんとなく大切そうなものはスマートフォンではなく、カラーフィルムで撮っていて、今見返すと、大事な期間だったからか、たくさん町田の写真があった。今はもうなくなってしまったが、町田駅の近くの居酒屋でバイトしていた時期もある。最近は会えていないが、友人ともよく遊んだ町だった。

見ること、見返すこと、制作のプロセスまでもが自身の経験として豊かであると思っている。この展覧会の主軸に置いたのもこの、見る、見返すことであり、町田で展示をするにあたり、過去、町田周辺で生活していた時に撮影した写真と映像を見返した。当然、数年前の写真を見返しているので現在の街並みと少し違うところがあり、フィルムで撮ったせいか妙にノスタルジックに見えた。町田の街並みという目に見える変化もだが、自分は黄金町に住み、学生ではなく、かつての関わりも遠くなっていることに気づく。見返した写真の中には作品として撮っていたものではなく、習作や、生活者としての記録もかなりあった。時間の経過によって価値は変化したものであり、写真が持つ機能の一つで、美術としてとかではなく、人を豊かにさせていると思っている。自身の写真、映像において、イメージの外側の自分自身が撮影、編集、配置、そして見ることがコアなのではないかと考えている。

ずっと内側のことを考えていて、それだけである程度幸福だったが、今は少しだけ、外側のことを考えることもできるようになったように思ている。


撮影:前田梨那

【ART55】

https://artwell99.com/

【TOKYO ART BEAT】

https://www.tokyoartbeat.com/events/-/Shun-Fujimaki-About-the-outside/commune-base-machinowa/2026-03-20

【和光大学芸術学科】

https://wako-arts.ac.jp/onemanshow_sf202603/

【〈み〉る会】

https://mirukai.info/2026/02/21/%e8%97%a4%e5%b7%bb-%e7%9e%ac%ef%bd%9ccommune-base-%e3%83%9e%e3%83%81%e3%83%8e%e3%83%af%e3%81%ab%e3%81%a6%e5%80%8b%e5%b1%95%e3%81%ae%e3%81%8a%e7%9f%a5%e3%82%89%e3%81%9b/